施餓鬼とは、何だろうか。 (その1)

私は、先月7月21日に「お施餓鬼」の手伝いをしました。

 

改めて、お施餓鬼とは何なのか?

 

調べてみました。

 

 

 

施餓鬼とは?

施餓鬼とは、

 

「悪道におち飢に苦しんでいる餓鬼(がき)に飲食を施して、善根をもって亡者の罪を減じ追福を願うため修する法会」であります。

 

要するに、 お供え物を施すことにより得られる功徳(くどく)を、自分ならびにご先祖様にめぐらせる儀式であります。

 

そもそも『お盆』という言葉は、中国から伝わった『盂蘭盆(うらぼん)』に由来するといわれています。 その起源は古く、インドにおいて雨季に僧院にこもって修行をする僧たちに、在家信者が食事をささげたのが始まりとされています。


それが中国・日本に伝わる過程で、自分たちのご先祖様にもお供えをするようになり、お盆にお寺参りやお墓参りが行われるようになりました。 それまで日本に根付いていた精霊送りとも合わさって、お盆に先祖供養の法要が行われるようになったともいわれています。

また中国においては盂蘭盆経(うらぼんきょう)という、餓鬼に施すことによって功徳を得るという目蓮尊者の伝説もあります。


目蓮尊者のお母さんは、生前において自分勝手で悪いことばかりをしていました。
そのため死後の世界においては餓鬼道に堕ちていたところを、目蓮尊者は神通力によって母を発見してしまいます。
いたたまれない目蓮尊者は、なんとか母を救ってあげたいとお釈迦様に相談したところ、


「餓鬼の為に棚を作って、お米とお水をお供えしお経をあげなさい」 と教えられました。
そしてその通りにしたところ母は救われました。


これが日本にも伝わってお盆のお供えと合わさり、旧暦7月15日の盂蘭盆に施餓鬼の法要が行われるようになったともいわれています。 さらにこの時救われたことを祝ったというのが、今の盆踊りの元にもなったと言われています。

 

(つづく)